TOEICのPart3を抽象化すると、
10セット中、最低でも5セットは次のようなことが起こります。
「(軽い)ハプニング」と「展開力」です。
コピー機が壊れたり、紙がなくなったり、
買った商品と違うのが届いたり、
現場(MTG)に遅刻しそうになったり、
期待した映画をみたけど、そこまで面白くなかったり、
スポーツ観戦が急に行けなくなってチケを人にあげたり・・、 などです。
しかし、解答力として大事に聴きたいのは、
「(軽い)ハプニング」よりも
「展開力」です。
part3で頻出の1つ
「返品/取替え」というのがあります。
ベタな展開ではなく、
面白いハナシ(過去問)がありましたので、1つ紹介します。
上手い展開力だったので来年のどこかで「またでる可能性大」です。
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男:どうも。これはこの店で妻が購入したバッグなんですが、
zipper が壊れてしまったのです。女:あら大変。交換しましょう、在庫はございます。男:もしよければ、この色ではなく黒にしてくれるとありがたいのですが。女:色の交換、できますよ。zipperをチェックしますのでお待ちください。===========================
個人的には
「芸術性が高いジッパー問題」です(笑)。
日本人向けに実に様々なトリックが仕掛けられていたと感じました。
せっかく貰ったのに「色を替えるんかい!」「自分で壊したやろ!」と、
勘ぐってしまう問題ですが、
TOEIC対策としては、まず、返品/交換なのに、
「電話ではなく、店頭に行っていること」が新しいと感じました。
で、さらに問題では
Q. do next? (次なにする?)で、
色の交換ではなく「ジッパーのチェック」を抽象化した選択肢、
「商品の機能をチェックする」が答えでした。
この時の選択肢が絶妙でして、
たぶん以下のような感じだったように記憶しています。
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(正解) Confirm a feature of the product/item).
(偽装) Check the color/stock.
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「チェック」という音を十分に耳に届かせて、
その語を選択肢に置いて、その選択肢はアウッツ!みたいな。
これまでとは違うパターンで場所を把握させ、
ジッパーとチェック(チャック)を音声で掻き乱し、
「結局、女性がすること何?」というところに着地しました。
新旧の傾向が入り混じって攻めてきた問題でした。
日本語で内容を書いたので分かりやすいと思いますが、
「これが英語で流れてきて対応できたか?」が大事です。
しかし!!
根本を掴み、奥底までエグル、YOJIメソッドとしては、
さらに普遍性を高め「1段ギアを上げたい」と思います。
単なる「過去問のマル覚え」ではなく、
未知なる問題にも役立ててほしいということ。
TOEICで出題される新しい問題パターンで行われること、
それはズバリ、
「ズレ」です。
パチスロで「遅れ」が入ると
激アツなのですが、それと同じです笑。
(この例え、わからんか汗!?)
この「ジッパー問題」も、これまでの過去問、公式問題集、
良質問題集からの「ズレ」で、構成されています。
店頭に行くのは公式問題集Vol.4で服の色を指定してくるオヤジがいて、
店に在庫がなかったり、他店に確認したりしています。
返品や交換は「伝票を貼り付けて送り返す」みたいなことが、
TOEICワールドでは、ベタなアクションです。
おそらく出題者は、
「ぐへへ、過去問からズレで問題作ってやるぜぇ」というよりも、
TOEICは、ビジネス/日常ネタという制約があるので、
「ズレ」でくらいしか、もはや新問は作れていないのでしょう。
大きく替えると、
これまで蓄積されたスコア換算のアルゴリズムが崩れてしまいますから、
「同じような問題を作らざるをえない」というわけです。
その苦肉の策で新傾向としているのが、時流からくる、
「IT関係」や「small company」のコンサル系だと思います。
少しベタになりつつありますが「環境問題」もそうでしょう。
「ズレ」に反応できる、
「柔軟性、臨機応変のチカラが大事」だということ。
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