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「suffer from X」 は苦しんでない!?

義務教育の英語、間違ってるシリーズ!

 

中学生くらいで習う suffer from X について。

 

ほとんどの日本人は、

「苦しんでいる」という和訳で習ったと思いますが、

これは多分、間違っています。

 

ロングマン英英だと、

 

★suffer【単独】:

to experience physical or mental pain

 

ですし、

 

前回の記事で紹介した、

必殺のロングマン

Longman Phrasal Verbs Dictionaryで調べると

 

★suffer from【phrasal V】:

to have an illness, especially a serious one

 

 

で、目的語は確かに「病名」が多いですが、

gene mutation「遺伝子の突然変異」なども多く、

日本人が主観的に思う、

「苦しむ」というニュアンスはありません。

もっというなら「苦しんでいるとは限らない」のです。

 

和訳を当てるなら、

「患う」「そういう状態になる」「こうむる(被る)」

というのが結論です。

 

昔は、今ほど身近にかつ、医学的に、

「遺伝子実験」などありませんでしたから、

少し英単語にも「ズレ」が生じているのかもしれません。

 

英語の記事やジャーナルを読んでいると、

<suffer from「苦しむ」>では、

意味が通らないことが多いので私は偶然に気付けましが、

中学のテストから必須の suffer from問題は、

意外に(地味に)大きな問題かもしれません。

 

 

英語の単語帳の良しあしを判断する際、

中学校時から当たり前に習ってきた、

「suffer from X」の箇所をみると、

「著者の英語能力」が分かるかもしれませんねえ。

TOEICだけの講師など怪しいのでお気をつけください。笑

 

 

 

 

JUGEMテーマ:外国語学習

英語の連語(熟語・コロケーションなど)の棲み分け。

ワンランク上の英語、

オトナになって英語学習をしていると、

 

「ん?学校で習ったの、全然違うやん!(いい加減やん!)」

 

と気付くことが多々あります。

 

その1つが「英熟語」であります。

大学受験の愛用書といえば、

Z会の『速読英熟語』や駿台の『システム英熟語』あたりが有名で、

大学受験に関しては、ほぼこの2冊でいいと思います。

 

しかし、オトナになっての実践英語(ビジネスも学術も)や英検、

海外留学を狙う(GRE、GMAT、TOEFL、IELTSあたり)となると、

上記2冊は、効果性を発揮しにくくなります。

 

なぜなら「熟語の定義」が曖昧で、

実践ビジネスや学術書、英検、GRE、GMAT、TOEFL、

IELTSまでは、カバーできていないからです。

(カバー率2割程度で、大学受験の英熟語では全然足りません)

この辺は、文科省の皆さんに改善してほしいところです。

 

そして大事なのはここから。

日本人が「熟語」と思っている、

「2語以上の英単語の連続」を正確に分類すると、

 

おそらく「この3つ」であるということです。

 

1.Phrasal verbs(フェイザル・ヴァーヴㇲ)☆

2.idiom(イディオム)

3.collocation(コロケーション)

 

それぞれ解説していきましょう。

 

1.Phrasal verbs(フェイザル・ヴァーヴㇲ)

あくまで、シュナイダーズの主観ですが、

運用頻度と発展性を考えた場合、

日本人がオトナになって英熟語を学習する際、

もっとも優先順位が高いのが、このPhrasal verbsです。

 

・come around 

・cash in on 

 

このように、

【基本動詞+前置詞】で「2−3語」で意味をなします。

口語はもちろん、行政などオカタくない限り、

小論文やエッセイでも使えます。

 

2.idiom(イディオム)

イディオムは守備範囲が広く、曖昧であります

1も3も、もっといえば、相関語句や慣用表現も含みます。

 

・regard A as B

・through the grapevine

 

ロングマン英英で、意味を引くと、

 

idiom;

a group of words that has a special meaning that is different from the ordinary meaning of each separate word. For example, ‘under the weather’ is an idiom meaning

 

上記のように、"a group of words" と曖昧で、

「英語の連語ほぼ全て」くらいのイメージ。

イディオムの中の何をベンキャウすべきなのか?を明確に。

 

 

3.collocation(コロケーション)

 

英英で意味をひくと

 

collocation;

the way in which some words are often used together, or a particular combination of words used in this way

 

で、コンビネーションするwordsです。

Google検索で " ※※ " 検索で、おおよそ10000hit以上で、

いわゆる英語ネイティヴも使う「自然な表現」と定義します。

 

いわゆる「相性のいい単語の並び順」です。

動詞+前置詞ではなく「動詞+名詞」が圧倒的な多さを誇ります。

「雑草のフレーズ」の、ほとんどがこの「コロケーション」です。

 

・commit a crime

・alliviate a traffiic jam

 

こういうやつです。ただ、コロケーションは、

TOEICみたいな「ややインチキちっくなテスト(笑)」では、

効果を発揮しますが大人になって本格的な英語学習をする際、

そこまで意識しなくてもいいです。

 

なぜなら初見で対応できることが多いからです。

 

コロケーションは、コロケーションを覚えにいくのではなく、

どうしても覚えにくい難単語などに出会った時、

使い方を数例みて、自分に納得する弱点補完のような時や、

英作文やエッセイで50-100個くらい書けるようになっておくと便利です。

当然、スピーキングでも使えます。というわけで、まずは、

自分が自在に運用できる50-100コロケーションを核にしましょう。

Enhance your abilities!

(496.000hit!)

 

 

というわけで、

 

オトナの英語学習において英熟語学習の結論として、

もっとも重視すべきは。

 

 

1.Phrasal verbs(フェイザル・ヴァーヴㇲ)

 

 

であり、

これを集中的に学習する場合、

以下の2冊をオススメします。

 

Longman Phrasal Verbs Dictionary Paperback

 

おそらく、Phrasal verbs辞書で本書以上のものはありません。

オックスフォードにもありますが「見やすさ・説明の簡潔さ」では、

ロングマンのほうがいいでしょう(シュナイダー目線では)。

掲載は約5000pvで、説明で使われる英語はアメリカ英語。

基本単語2000語でdefinitionを解説しています。

説明で使われるのは馴染みあるアメリカ英語ですが、

英国(BrEと記載)でよく使われる phrasal verbsも多数あります。

 

 

問題練習のコミコミなら、

 

◆中級

English Phrasal Verbs in Use

Intermediate Book with Answers: Vocabulary Reference and Practice

 

◆上級

English Phrasal Verbs in Use

Advanced Book with Answers: Vocabulary Reference and Practice

 

 

 

間違いなく、このシリーズでしょう。

マジメと遊びのバランスが良く、

著者の「絶対に楽しく覚えてもらう!」という気概が、

非常に伝わる教材です。

 

私が上級者向けに個人教師をする時は、

この2冊を強制購入してもらっています。

学習者の効果と実感の出方が最も良いからです。

 

 

 

 

 

コウビルドの、

Work on Your Phrasal Verbs

が良いという人がいますが、

これはエクササイズ(問題作成)があまりよくないかと…。

 

 

というわけで、

 

ワンランク上の英語学習をするには、

 

Phrasal Verbs をマスターしていくのはオススメです。

 

 

 

 

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